V2H

V2Hとは 工事については、こちら

V2Hとは、電気自動車EV)やプラグインハイブリッド車PHV)を利用する新しいエネルギーの活用法です。

電気自動車(EV)に搭載されている蓄電池は、家庭用蓄電池よりも大容量で、現在もその大容量化がどんどん進んでいます
この高性能な蓄電池家庭でも利用するという発想です。

V2Hの構成例

V2Hで「できること」を簡潔にいうと…

  1. 電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に貯めた電気を家で使える
  2. 電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に高速充電できる。
  3. 電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に貯めた電気と、電力会社からの電気を合わせて使うことができる。
  4. スマホでリモート操作できる。

マメ知識

3番目の「電力会社から送電された電気と合わせて使える」ことは、一見当たり前のことのようですが、じつは電力会社から送電されてくる電気は「交流」、電気自動車などの蓄電池の電気は「直流」です。家庭のコンセントで使うために蓄電池からの「直流」の電気を商用電源と同じ「交流」に変換します。でも、これを電力会社からの電気と合わせて使うためには交流の波(位相)を合わせる必要があります。V2Hの設備は電力会社の電気に合わせて瞬時に波(位相)を合わせることができるので、電気自動車の電気と併用することができるのです。

でも、これだけでは家庭用蓄電池高速充電設備とどう違うか伝わらないですね。
じつはV2Hの何がこれまでの蓄電池と違うのかというと…

  1. 一般的な家庭用蓄電池の容量(約4〜10kWh)と比べ、電気自動車は10〜40kWhと大容量!一般家庭なら、停電しても数日分使える電気容量です。
  2. この大きな容量を活かして、家庭内で使う電気を効率良くピークカットし、電気代を節約することができます。
    例えば、電気代の安い夜間電力を使って充電し、昼間の電気を補うことで電気代を抑えることができるのです。
  3. 万一の災害などで停電しても、電気自動車の大容量な蓄電容量を活用して、数日分の電気を家庭で使うことができます。

また、太陽光発電で作り過ぎた余剰電力は、これまでは売電が主な手段でした。でもFIT(固定価格買取制度)が登場して10年以上経過し、制度終了に伴って売電価格が下がってしまったご家庭も増えてきています。そこで、この売電するしかなかった余剰電力をV2Hで大容量のEVに充電し、自家消費して電力会社から買う電気を減らすという経済的な活用方法が注目されています。

V2Hの施工(工事)について

新しいテクノロジーである「V2H」。電気容量が大きいため、万一の漏電やショートは大きな事故にも繋がりかねません。施工にも、これまでより細心の注意と高度な技術が必要です。二和はこれまでの太陽光発電システム家庭用蓄電池施工実績に加え、V2H設備施工についても豊富な実績があります。

当社が実際に施工した例から、工事の流れポイントを解説いたします。

V2Hの工事と、そのポイントはこちら

V2H設置に補助金新設!電気自動車に関する補助金について

V2Hは、電気自動車の普及によるCO2削減はもちろん、災害時非常用電源として活用されます。
こうしたV2Hの特長を踏まえて、国は2つの補助金制度を出しています。

まず、ひとつは「災害時にも活用可能なクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」というもので、令和2年度 第3次補正予算案額として37億円組み込まれました。
これは、「電気自動車プラグインハイブリッド車燃料電池自動車」と「充放電設備/外部給電器」を同時に購入する個人に対しての補助金です。つまり、電気自動車プラグインハイブリッド車V2H同時に購入した場合に利用できる補助金です。すでにEVやPHVを持っていて、V2Hだけを追加する場合には適用されません。

こちらの補助金について詳しくは、下記のリンク先をご覧ください。

経産省の当該ニュースリリースへ 

ふたつ目は「再エネ電力と電気自動車や燃料電池自動車等を活用したゼロカーボンライフ・ワークスタイル先行導入モデル事業」で、こちらは太陽光発電システムを設置している方が対象で、電気自動車EV)を購入する際に補助される制度です。

こちらの補助金について詳しくは、下記のリンク先をご覧ください。

環境省の「大気環境・自動車対策」へ